名古屋陸送㈱(森田理人社長、愛知県名古屋市熱田区)は8日、ISO39001の認証を取得。
19日に名古屋市の日本品質保証機構(JQA)中部支部で登録証の授与式が行われた。
ISO39001は、交通事故の死者や重大な負傷者を減らすことを目的に、取り組むべき
マネジメントシステムの要求事項を定めたもので、交通安全にかかわる具体的な目標や
アクションプランを作成し、マネジメントシステムとしてPDCAサイクルを回しながら、交通事故
にともなう損失を継続的に低減していくことが可能となる。同社では、これまでも積極的に交通
事故防止活動を進めてきたが、この活動をさらに強化すべく、ISO39001に基づいた道路交
通安全マネジメントシステムを構築するため、昨年4月のキックオフから活動を推進。「物流に
関わる安全管理」、「一般貨物自動車のIT点呼」など3項目を対象に精力的に取り組んできた。
そして先ごろ行われた審査を経て認証取得にこぎ着けた。認証の範囲は本社(総務経理部)、
海部郡飛島村の物流管理部安全管理室、常滑市のセントレア営業所で、登録事業は一般貨
物自動車の運行および運行管理となっている。
この日、JQAの杉浦忠敏・ISO中部支部長から登録証を授与された森田社長は「これまでにも
Gマーク(安全性優良事業所)やグリーン経営、運輸安全マネジメントの取り組みをしてきたが、
規模が大きくなる中で、より多くの人間が安全に関わっていこうという目的でISOの認証取得を
決めた。取り組み当初はISOの言葉が分からず苦労も多かったが、事故を無くすという強い
目的意識で全員が取り組み取得することができた」と全員参加での成果を強調した。
また、同社参与の坂口彰氏は「大変なので私は終始反対していたが結果的によかった。審査
機関の皆様にご指導いただいたことを忘れることなくしっかり取り組んでいきたい」と気を引き
締めていた。
2015.1.28