2015/01/15

さまざまな情報にアンテナを

メイカ物流㈱(愛知県名古屋市中川区)社長の加納淳さんは、月に数回、自らも

トラックに乗って全国各地に配送を行っている。

その際にトラック運送事業者ならではのサービスを行っているという。

それは、フェイスブック(FB)を活用して仲間に道路状況を提供しているのだ。

「例えば渋滞情報であったり事故情報であったり、ドライブレコーダー機能を

備えるスマートフォンで撮影された写真を食事休憩中などの時間に添付し、

FBで配信している」と話す。時にはランチのおいしい食堂の情報も提供している。

そうしたほぼリアルタイムの情報は付近を走っているドライバー仲間にとって重宝されており

同じFBを通じて感謝のメッセージをもらうこともあり、コミュニケーションにもつながっている。

そんな加納さんは道路情報だけでなく乗務中は音の情報にもアンテナを高く伸ばしている。

運転中はラジオや音楽など、音の出るものは一切使用しない。なぜなら「例えばエンジンの

調子が悪いときや積み荷が崩れた場合などは異音である程度分かる。また緊急車両が近くを

走行しているときなど、音楽を流していたらそうした状況が聞こえない恐れがある。

それが重大事故や故障につながる」からだ。実際、過去に多くのエンジントラブルも

経験しており、そうした教訓から運転中は“無音”が基本だ。ただでさえ孤独なキャビン空間の

中でなおかつ音のない世界。

それでも加納さんは「基本的にエンジンサウンドが好きなのでまったく苦にならないよ」と

笑って話す。休日などにはトライクという三輪オートバイでツーリングに出かけることも多い

加納さん。そこでも風とエンジン音に包まれて楽しいひと時を過ごしているという。

 

2014.9.10