「我々トラック運送業界は大変苦難に陥っている。これまでさまざまな問題に
右往左往しつつ業界内や荷主に問いかけながらやってきたが何ら変化が
見受けられない。今年からは敢えて前に出て声を出していく」。
5月の総会で岐阜県トラック協会青年部会の部会長に就任した広瀬和秀さんは
トラック運送業界の ” 受け身 ” の現状を冷静に分析し、今後は積極的に外部へ
情報発信していきたい考えを示す。毎年、青年部会が中心となって行っている
「トラックの日」のイベントも今年から方向性を変え、いかに人材を獲得していくかに
焦点を当てる。
「現状で30代の人材を採用したいと思っても工場やメーカーなど安全で条件の
良いほうに行ってしまう。だから我々はもっと若い世代、これから学生になる世代に
トラックの仕事はこうなんだよと呼びかけ、実際に肌で触れてもらう簡易キッザニアの
ような職業体験の場をトラックの日を使って提供していきたいと考えている」。
これまでと違った方向性で攻めていかなければ勝ち残りは厳しいと危機感を募らせる広瀬氏。
岐阜県内に限らず積極的に県外にも出て同じ仲間との情報交換や一般消費者に
業界の声を届けていけるような機会も探っていきたいという。
「失敗するか成功するかは分からないが、やったことのないことを2年という
任期で取り組んでいきたい」と力強く語る。
2014.5.28