2015/01/13

事故防止はトップの”姿勢”が重要

自動車事故対策機構の佐伯さん。平成9年から小集団活動をやり始めた。

こちらが材料を提供してもダメ。自分たちで考えてどうにかするように持って

いけばいけるかもしれない。材料は用意する。あとは自分たちで考えるよう

やり始めたらまた減り始めた。パッシブな行動に運輸安全マネジメントをあてはめた。

そうすることでほとんど事故は減った。携わった30社の事業所で失敗したと感じたのは

1件だけ。いちばんおいいところで0件となった。

運転者数に対して7%の事故発生率まで行く。早いところだと半年くらいで軌道に乗り

始め1年たてば相当の結果が残る。保険の割引率がマイナス80%だった会社がプラス

40%となり「完全にペイできた」と感謝された。みんなの気持ちをそろえないといけない。

「花の種をまくためにはどんな準備をしますか?」。つまり土を耕さなければならない。

そして肥料をやり種を撒くから芽が出る。

人間の心も同じで心の準備をしてから取り組まなければ効果が出ない。それをきちっと

準備ができたら「種には力がある。しっかり耕せばすぐに芽が出る」。

運動会でも決起大会でもなんでもいい。皆で協力してやれる環境を経営者がつくるべきだ。

中には反乱分子もいるが、どうやったら力になってくれるか経営者が考えなければならない。

「自分の姿が相手の姿。自分から歩み寄らなければ相手は変わらない」

「飛鳥時代の宮大工の言葉に、『塔組みは木組み、木組みは木のくせ組み、木のくせ組みは

人組み、人組みは人の心組み、人の心組みは棟梁の工人への思いやり、工人の非を責めず

己の不徳を思え』というものがある。

まっすぐな木と曲がったくせ木。それをうまく組み合わせ作るかが宮大工の腕の見せ所です。

塔組みを組織と置き換えると組織の在り方がよくわかります。人はそれぞれ十人十色です。

その人と人との組み合わせが組織です。組織のトップはその一人一人の性格を把握して、

彼らの能力を最大限引き出し、成果を上げるのが仕事です」。

 

2014.1.22